Columnコラム
母乳にはタンパク質、脂肪、ビタミン、ミネラルなど赤ちゃんの成長に必要なものが全て含まれています。ミルクと比べて赤ちゃんにとって消化が良く、胃腸への負担が少ないと言われています。特に、出産後の数日間だけに出る「初乳」には、免疫グロブリンが多量に含まれており、無菌状態の子宮から生まれてきた赤ちゃんをアレルギー、病気から守ってくれます。赤ちゃんにとって、母乳はオーダーメイドかつパーフェクトな栄養源です。
赤ちゃんはお母さんのおっぱいを力一杯吸います。顔の筋肉が発達し、丈夫なあごや歯の発達につながります。頭や脳への血液循環を高めることで脳細胞が活性化し、話す力が発達します。
赤ちゃんがおっぱいを吸ってくれると、その刺激で子宮を収縮させるホルモンが出て、産後の子宮の回復を早めてくれます。妊娠中に蓄えた脂肪は母乳中に入り、赤ちゃんの栄養となるので、ダイエット効果も。さらに、将来的に乳がんや子宮がんになりにくくなるとも言われています。
そして、身ひとつあれば、赤ちゃんにいつでも栄養をあげられるので楽です。ミルクを買うお金もいらないですし、災害時にもいつでも新鮮なおっぱいをあげることができ安心です。
授乳中は、自然と赤ちゃんとお母さんの皮膚と皮膚が密着し、母子双方にとってリラックス効果があります。赤ちゃんはお母さんの大好きな匂いをかぎ、お母さんの優しい声を聞いて、お母さんへの愛着を深めます。お母さんも自分の胸の中で必死におっぱいを吸っている我が子を見て、自然と気持ちが穏やかになります。これは、哺乳瓶で搾母乳やミルクをあげるときも一緒です。授乳中は赤ちゃんとのコミュニケーションを楽しみましょう。
立川相互病院産婦人科では、母乳育児を推進しています。しかし、お母さんの気持ちも大切に、それぞれにあった授乳方法を一緒に考えています。気軽にご相談ください。
立川相互病院 産婦人科
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